自己修復材料ウィザードシリーズ
New material "Wizard Series" 自己修復性・タフネス性を実現した新規材料「ウィザードシリーズ」
ゲルやエラストマーなどの高分子材料(ポリマー材料)は通常、分子構造の制約から伸びや抗力などの性能に一定の限界がありました。
ウィザードシリーズでは、「ホストゲスト相互作用」と呼ばれる特殊な分子間力(下記)を利用することで、これまでの材料にないタフな力学性能を実現しました。
また、一度切ってもくっついて強度が回復する自己修復性も実現しており、高強度・長寿命・メンテナンスフリーなどが必要な用途に特化した材料となっています。
Expression of various functions by "host-guest interaction 「ホスト-ゲスト相互作用」による様々な機能発現
大きな環状の分子を化学の分野ではホスト分子と呼んでいます。ホスト分子は、小さなゲスト分子を環のなかに取り込んでホストゲスト包接錯体を形成します(包接作用)。
このときの分子間力はホストゲスト相互作用と呼ばれます。
ホストゲスト相互作用は、高分子材料のなかで高分子鎖(ポリマー鎖)をつなぐ架橋として機能させることができます。
この架橋は、分子運動の自由度が高く、柔軟でありながら強靭な材料を実現します。また、架橋の解離と再形成が何度も起こりますので、材料自体が切れても再度つながって強度が回復する自己修復性も示します。
field of application 応用分野について
原則としてウィザードシリーズはベースとなるポリマー材料を選びません。弊社ラインナップの他にも、お客様の必要な材料・用途にカスタマイズして、自己修復性やタフネス性を付与した材料をご用意できます。
材料の種類・形状や製造プロセスに至るまで、現場のニーズに合わせたものに対応可能です。お気軽にご相談ください。